今回のインタビューは衛星放送「スカイパーフェクTV」関係のパンフレット【衛星デフシアター5月号】に
掲載された記事(インタビュアー:妹尾映美子氏)のご紹介です。平塚さんがアトリエ公演で初演出されたときの
インタビューです。
平塚かず美さん(現在港北区に在住です):
筑波大学付属ろう学校卒業
昭和55年、日本ろう者劇団に入団
初期の頃は、ムーブメントシアター、手話狂言、創作劇などに出演されました。
現在は、おもに「記録」を担当されていますが、演出にも意欲を出されています。
Q1:公演が終わって今の気持ちはどうですか?
やるだけのことはやった。頭が真っ白になって、ボーッとした気持ちです。
Q2:演出をやろうと決めたきっかけ、また理由は?
前々からやる機会を待っていました。劇団在籍20年以上ということで、何か「成果」といった
ものを作り出したいと思ったのです。今回、人口内耳というテーマを取り上げた理由は、現在、
社会で人口内耳の良い面だけが強調され過ぎています。「ろう者もろう児も全て人口内耳を!」
なんていう恐ろしい傾向にある風潮を、何とかしたいと思って訴える形で出したのです。
Q3:自分が演じるのと、演出するのではどう違いますか?
自分が演じるのは、役柄を自分なりに解釈して表現しますが、演出する場合は、役者に役柄の
心理、背景など細かく伝達することが大切で、もっと話し合うことが必要です。
Q4:大変だったこと、苦労したことは?
先に話したように、役者に演出のねらいを把握してもらうことが大変でした。私自身も、演出内容を
しっかりと役者間で話し合うことの大事さを学びました。
Q5:では、楽しかったことは?
役者が演出のねらい通りに、またそれ以上に演技したときが最高に嬉しかったです。また、私の
要求に応えて、色々な演技表現を役者たちが協力してくれた事が嬉しかったです。
Q6:また演出したい気持は?今度はどんな作品をやりたいですか?
うーん・・体力的に考えると・・・ね。しばらくは案を練って、煮詰まったらまた演出をやりたいと
思いますね。どんなものか?それは作ってみないとわからないなあ。
Q7:ところで映画は好き?印象に残っている作品は?
洋画はよく見ました。「ベンハー」「十戒」、アガサクリスティの「オリエント急行殺人事件」、イラン
映画にもいいものがあって、「友だちのうちはどこ?」などはすごく感動的です。「旅芸人の記録」と
「永遠の一日」も見ましたが、これは言葉(セリフ)よりも視覚効果をねらった映画で、すごく胸に
迫ります。あ〜あ、映画を見たくなってきたよ。時間がほしい!日本映画もよく見ました。字幕は
なかったのに、大川橋蔵とか、吉永小百合に憧れてよく見てました。今から考えると、筋より
スターを見られることで満足していたみたい。けっこうミーハーだったんですね。字幕は、やっぱり
ある方がいいですよ。黒澤明の作品は、筋の運びで、前後の関連を意味づけることで、想像(推理)
しながら見てました。映像がリアルで恐いくらいだったなア。「天国と地獄」「生きる」が脳裏に
焼き付いています。小津安二郎の作品は良い、と聞くけれど私には苦手な映画です。やっぱり
字幕がないと、お手上げ・・・。CSでは見られるそうで、いいですね!
Q8:最後に言いたい放題メッセージをどうぞ
みなさん、今、何に夢中ですか?夢中になれるものを持っているあなたは幸福です!
まだ持っていないあなた、まだ好きなものが見つからないのですね。見つかるまでがんばって、
周りのものを見てみましょう。目をひき、興味のでるものがあったら、迷わずに飛び込んでみましょう!