インタビュー

第2回目  高田町内会副会長  渡部重信さん

  今回は高田町をきれいな町にする運動を10年以上も前から続けられている渡部副会長さんに

 お話を伺いました。

Q:高田町の清掃活動を始められたきっかけは何ですか。

A:高田には自然がたくさん残されており、環境のいい町です。高田小・高田中の周辺には現在も

  たくさんの畑があります。それだけに目が届かないところが多く、十数年前から大きなゴミが不法投棄

  される無法地帯ができてしまいました。そのころから個人的な清掃活動をしてはいたのですが、

  大きな家庭電化製品や自動車などのゴミがどんどん捨てられ、とても個人の努力では手に負えない

  問題になっていました。そこで平成6年から、町内会理事で相談し、高田町内会町が主体になり、

  地主さんや港北区役所 などと一緒に本格的なゴミ対策をはじめたわけです。

Q:清掃運動の様子を教えてください。

A:一度ゴミが捨てられると、あそこにはゴミすてが出来るといううわさがたつのか、不法投棄は

  ますます多くなります。廃棄されるゴミは家具や家電製品・建築廃材・自動車乗り捨てなどの大物が多く、

  個人が捨てるだけではなく、廃棄業者が大量に捨てる場合もありました。清掃と不法投棄はいたちごっこで、

  きれいにしてもまた捨てられるという状態が続きました。不法投棄の多い農道を通行禁止にしたり、

  投棄者の車をセンサーで関知すると、ライトで照らすと同時に警告メッセージを流す装置を設置するなどの

  対策を打ったのですが、今度は別の場所捨てられてしまいます。そこで、清掃作業を続けると同時に、

  捨てさせないための取り組みもはじめたわけです。

  (注:清掃運動の成果が出始めた平成10年には高田町のゴミ対策状況が新聞やテレビで

     取り上げられましたが、その時の記事によると、平成9年に撤去されたゴミは何と51トン、

     一日あたり換算で140キロもあったそうです)

Q:捨てさせないための取り組みというのは?

A: 高田町理事会が中心となって地元の方たちと横浜市の職員でチームを作り、夜間パトロールや

  数か所での張り込みを行いました。パトロールは午後7時から午前零時まで、張り込みは市職員と

  住民が3〜4人ずつ車3台、3か所で行いました。不審車を見つけると、無線で連絡しあいみんなで

  取り囲んで質問すると同時に、警察に通報し、出動してもらいます。

  不法投棄は犯罪なのですが、住民には逮捕する権限はないので、法的なことは警察にまかせるわけです。

Q:パトロールの成果はいかがでしたか?

A:実際に不法投棄した者を現行犯で逮捕したこともあります。パトロール隊をみて逃げていった車も

  多数あります。パトロールしているという情報が浸透して最初の頃より不審車が減ってきています。

  (注:パトロールは平成7年から現在まで何回か行われていますが、平成10年夏のパトロールの

     成果の様子がマスコミに取り上げられ新聞や雑誌にものり、テレビでも放映されました)

Q:いま困っている問題がありますか?

A:高田小周辺の農道に捨てられていた車は全部片づいたのですが、車の場合明らかに捨てられていると

  判っていても法律上すぐに市に処分してもらえない問題があります。また、最近は廃棄業者が捨てるよりは

  家庭のゴミが増えてきている傾向です。家庭用の粗大ゴミや引っ越しの際の不要品などです。

  それに伴い投棄される時間帯も 変わってきて夕方が増えています。いつも投棄者と監視とが

  いたちごっこになってしまいます。結局行き着くところは教育の問題というか人間性にあるようです。

  自分だけ良ければよいというのは困りものです。

Q:今後の課題は?

A:きれいなところ、明るいところにはゴミを捨てにくいという心理があるので、清掃を続け、花をおき、

  街灯を増やすなどの努力が今後も必要です。それと今年はパトロールだけではなく、広報車で近隣を含めて、

  不法投棄をやめましょうという広報活動をしようと計画しています。

  高田町のみなさんはぜひとも生活ゴミなどを捨てたりなさらないで、きれいな町づくりに協力してください。

  ジュースの缶のポイ捨てなども絶対にしないでください。あとで拾っている方がいらっしゃることを考えてください。
 


                 

 奥様もご一緒にお話をお伺いしました(奥様が写真はいやとのことでご一緒の写真は撮れませんでした)。

渡部さんは80歳を過ぎていらっしゃるとのことですが本当にお元気で、ゴミ問題に対する情熱がひしひしと

伝わってきました。おっしゃられるように、不法投棄は行き着くところ人間性や心の問題です。

自分たちのこどもを含めた将来の地球環境を破壊しないために、自分一人くらい大した影響はないという考え方をやめ、

一人一人が真剣にゴミを出さない・リサイクルをする・決められた分別収集を守る・粗大ゴミは規則通りに

有料ででも回収してもらうなどのあたりまえのことをきっちり守ることがスタートだと改めて実感させられました。


清掃運動を始める前の平成6年には下の写真のような状態でした。6年間の努力でやっと現在のように

きれいになってきました。でもちょっと油断するとすぐに元の状態に戻ってしまいます。

農道はゴミの山でした ゴミを片づける宮田会長と渡部副会長
乗り捨てられた車も沢山ありました 町内の有志による清掃作業風景

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